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茶道・武者小路千家 第14世家元 不徹斎 千 宗守

インターネット・ホームページにより、私共、武者小路千家 官休庵をお尋ねくださいました皆々様に一言ご挨拶申し上げます。 私共、武者小路千家は、初祖、千利休宗易居士より私、不徹斎宗守に至る現在までの十四代四百五十年余の間、一貫して守り続けて来たのは、その時代毎の現実をしっかりと見据え、茶の湯に対して、世の人々が何を期待しておられるのかを看取して、それと伝えて来た道統を如何にして調和し、茶の湯の伝授の普及に努めるかという事であります。言い換えれば「伝統とは革新の集積である」との信念で現在までを歩んで参ったと申しても決して過言ではありません。
伝統や古式をのみ墨守する事なく常に客観的な視野に立って茶の湯の現実を認識し、家元としての指導性を保って各代当主はその足跡を記して来ました。そこから形成された「柔軟性」こそがこの流儀の大きな特色となっています。各位の御高批を鶴首しております。
茶道・武者小路千家 第14世家元 不徹斎 千 宗守
家元略歴

茶道 武者小路千家 第14世家元 公益財団法人 官休庵理事長

昭和20年京都市生まれ。
洛星中学・高校を経て慶應義塾大学卒業、同大学院修了。文学修士号を受く。
平成元年12月、第14世「宗守」を襲名、爾来家元として四百数十年に渡る千利休以来の茶の湯の道統と血統を継承し、今日に至る。
一方、昭和50年代の中頃より、度々欧米の各大学等より招聘を受け、公演、実技披露などを十数回にわたり行う。また、その間、政府派遣の文化使節としてもヨーロッパ各国及び中国へも赴く。
平成6年3月、バチカン市国法王庁に於いて、ローマ教皇名代の枢機卿方等に呈茶すると共に、同教皇ヨハネ・パウロII世猊下に単独特別謁見を許され、同教皇に日本の文化代表として茶の湯をご説明する機を得る。
平成9年2月、第15回京都府文化功労賞を受賞。
平成24年11月、京都市文化功労者として認定される。
令和元年、旭日双光章を受章。
現在、東京藝術大学、大阪音楽大学、大手前大学等で客員教授を務め、新しい世代への啓蒙活動にも力を入れている。

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